KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年3月号
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淡路ふるさと塾 塾頭木村 幸一(きむら こういち)日本遺産に認定された「成ヶ島」は淡路橋立とも呼ばれ、瀬戸内海国立公園の一部で、南北に2.5kmと細長く、紀淡海峡に浮かぶわずか39haの砂州の島です。由良港から渡船にて約2分で渡れます。砂州や干潟沿いに希少な海浜植物が自生し、ハマボウやハマウツボなどの絶滅危惧種の植物や、ハクセンシオマネキなどの希少動物も生息しています。砂州の浸食を防止するための護岸提の整備や、「成ヶ島クリーン作戦」として地域住民の方々が漂着ゴミなどの回収清掃を行っておられます。その結果、これらの貴重な生態系と自然景観の保全が出来ていると思います。元々は淡路島と陸続きであったのですが、江戸時代初期に今の形になったそうです。季節によって、アカウミガメが上陸して砂地に産卵する姿が見られます。この貴重な自然遺産を私たちもマナーをもって、守り続けたいものです。成ヶ島成ヶ島私の淡路島かつては淡路島と陸続きであった。由良港から渡船に乗り2分で到着する紀淡海峡に浮かぶ砂州の島紀淡海峡に浮かぶ砂州の島■成ヶ島洲本市由良町由良TEL.0799-27-0691(成ヶ島渡船事務所)洲本IC洲本IC洲本IC洲本IC洲本IC干潟に生息するハクセンシオマネキ絶滅危惧種の植物ハマボウ地域住民の保全活動により自然景観と生態系が守られている40

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