KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年3月号
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神戸一中サッカー部人名録 2015年(平成27)1月にチューリッヒでおこなわれたFIFAバロンドール授賞式。クリスティアーノ・ロナウドが世界年間最優秀選手賞の栄誉に輝いた同じ舞台に、ひとりの日本人が立った。彼の名は賀川浩。FIFA会長賞を受賞した現役最年長のサッカージャーナリストだ。1924年生まれ。神戸一中(43回生)時代には前回で紹介した河本春男の薫陶を受け、センターフォワードとしてチームを牽引。2度の全国優勝を果たした。卒業後は進学するも陸軍に召集され、特攻隊員となり死を覚悟するが出撃予定の数日前に終戦を迎える。復員後も再びフィールドを駆け、天皇杯準優勝を経験。1952年(昭和27)より産経新聞、その後サンケイスポーツ、定年退職後はフリーのサッカージャーナリストとして活動。10大会ものワールドカップを取材するなど世界を飛びまわり、サッカー界の生き字引として現在も活躍、日本サッカー殿堂入りも果たしている。 賀川浩は世界のサッカーに通じているだけでなく、神戸一中のサッカー部の歴史も丹念にまとめている。その記録などから神戸一中サッカー部ゆかりの人物を紹介しよう。 〝日本のプリンシパル〟こと白洲次郎(22回生)は、実は神戸一中サッカー部出身だ。キャプテンを務め、ポジションはセンターフォ連載 神戸秘話 ③瀬戸本 淳(せともと じゅん)株式会社瀬戸本淳建築研究室 代表取締役1947年神戸生まれ。一級建築士・APEC アーキテクト。神戸大学工学部建築学科卒業後、1977年瀬戸本淳建築研究室を開設。以来住まいを中心に、世良美術館・月光園鴻朧館など、様々な建築を手がけている。神戸市建築文化賞、兵庫県さわやか街づくり賞、神戸市文化活動功労賞、兵庫県まちづくり功労表彰、姫路市都市景観賞、西宮市都市景観賞などを受賞文・瀬戸本 淳 (建築家)16

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