KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年2月号
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に会ったのが最初でした。先生はそのときデザイナー生活50周年ということで、きっと山あり谷ありの人生だったのではと、「ご苦労なさったことは」とおうかがいしても「あったかしらねえ」というお返事で(笑)、ああ、常に後ろなんか振り返らず前しか見ない方なのだなと感嘆しました。けれども戦争や業界でのご苦労などを少しずつおうかがいするうち、私が本を書くことによって、先生の人生をみんなで分かち合えることになるのではと、執筆を決意しました。先生は、まだ日本人が海外旅行などほとんど行かない時代に、フランスへ留学されているんです。今は留学でも旅行の際でも、キャッシュカードでバンキングできますが、その当時は1年分の生活費を、衣服の下につけて行かれたそうなんです。当時のお金で200万円だそうで、今の貨幣価値でいうと4千万ぐらい! そんなお話を一つひとつ取材させていただいて、2人でホテルのお部屋でお話ししているうちに気づけばルームサービスのサンドイッチが乾いてしまっていた、と神戸のウォーターフロントにある、「恋人の聖地」認定プレートのついた愛の郵便ポスト神戸をウエディングの街として全国へPRする神戸ウエディングクイーン2010年、淡路SAの「恋人の聖地」にて、初代ウエディングクイーンの3人と38

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