KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年2月号
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エリアなど5か所)。また、『恋人の聖地』のプレートをただ掲げているだけではなく、恋人たちに手を差し伸べなくてはと思い、6月の第一日曜日の「プロポーズの日」(1994年に桂由美が提唱し、日本記念日協会に登録)にちなみ「プロポーズの言葉コンテスト」に2006年より審査員長として参加しています。神戸では、6月だけでなく毎月の第一日曜日をプロポーズの日にされているとうかがいましたが、これは大変良いアイデアだと思います。 10年前、神戸ウエディング会議が立ち上がったときに、この神戸が日本を代表するブライダル都市になるためには、次の2つのことが重要ですと申し上げました。 ひとつめは、行政が予算をつけてくださること。そしてふたつめは、神戸市民の皆さん一人ひとりが、ブライダルの街・神戸を盛り上げていこうという意識を持つことです。海外で挙式をされた方に、どこが良かったのかおうかがいすると皆さん一様に、「教会を出たときにその場にいた市民の方が、また沿道のカフェのお客さんが『コングラチュレーション!』とお祝いしてくれてとても嬉しかった」とおっしゃいました。昔は、日本の花嫁さんは自宅から支度をして出て行きましたから、美しい花嫁姿を見て、私や友人たちはそれに憧れて、早くお嫁に行きたいなと思ったものです。市民参加型の結婚式を実現するためには、結婚式を挙げる方にもホテルやレストランの中だけで終わるのではなく、ぜひ外に出て、沿道の皆さんに幸せのおすそわけをしてほしいですね。そういった市民参加型の「ふるさとウェディング」の一環で、今までに鎌倉や丹後ならではの街並みを生かしたウエディングが実施されていますが、神戸は山と海があり絵になりますから、ぜひ外に出ていただきたい。海の上で船上の結婚式など、とても良いと思いますよ。―玉岡さんは昨年、桂由美さんをモデルにした小説『ウエディングドレス』(幻冬舎)を発表されました。玉岡 一昨年、私の長女が結婚式を挙げたのですが、その際にぜひ桂先生のドレスを着たいと申しまして、母親の立場で先生玉岡 かおる(たまおか かおる)1956年、兵庫県三木市生まれ。神戸女学院大学卒業。87年『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(新潮社)で神戸文学賞を受賞しデビュー。主な著書に『虹、つどうべし 別所一族ご無念御留』(幻冬社)、『天平の女帝 孝謙称徳』(新潮社)ほか多数。 話題作『お家さん』(新潮社)で第25回織田作之助賞を受賞37
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