KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年2月号
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商売の神様、えびす信仰の総本社となっている商売の神様、えびす様のお社 新年十日になると福男選びや招福大まぐろが毎年ニュースを賑わせるが、「十日戎」の日、えびす信仰の総本社、西宮神社は一年で一番の賑わいをみせる。商売繁盛で笹もってこい。福笹は商売の神様が宿る縁起物だ。 その福の神、商売の神といわれるえびす様は、どんな神様なのだろうか。 平安期、鳴尾の漁師が茅ちぬ渟の海とよばれた大阪湾で漁をしていたときの話。網を引き揚げると何かの像のようなものがかかったので、そのまま海に戻した。その直後、船を西に進めて現在の和田岬あたりで再び網を入れたところ、先ほど海に戻したばかりの像がかかっていた。これはただ事ではないと感じた漁師は、その像を持ち帰り、丁寧にお祀りした。すると夢にその像が現れ「吾は蛭えびす児の神である。日頃丁寧に祀ってもらって有り難いが、ここより西の方に良き宮地がある。そこに遷し宮居25
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