KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年2月号
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共に関西全体の経済浮揚にも貢献できると考えています。角 インバウンドが日本全体で1千万人以下だったころ、関西を訪れる人は3人に1人でした。それが2千万人を達成したときには、40パーセントに増え、シェアも上げています。インバウンドの増加に関西が最大の貢献をしているということです。3空港一体運営が関西全体のインバウンドの増加と経済の活性化に繋がることを期待しています。都市間に必要なのは、競争ではなく協力―都市間競争の中で、神戸が選ばれる街になるためには。久元 競争ばかりを強調することは、都市の在り方として一面的過ぎると思います。2015年、神戸の姉妹都市・ブリスベンでアジア・太平洋地域の主な都市の市長が集まりました。その場で人材育成、文化・スポーツ交流、アカデミックな面などで相互の協力を構築していこうと話し合われました。国内でも同じことがいえます。大阪・京都・神戸はそれぞれ歴史の成り立ちが違いますが、相互に協力して関西全体の発展に貢献するという視点が必要です。既に港については、国際コンテナ戦略港湾の指定を受け、阪神港としてオペレーションしています。空港についても今後、連携していく予定です。また、医療産業都市が拠点として指定を受けた「健康〝生き活き〟羅針盤リサーチコンプレックス」協議会会長を角社長に務めていただき、分野を越えて健康についての研究・開発を進めていこうと、医学界、経済界をはじめ関西全体の頭脳が結集しています。健康と長寿がテーマの大阪万博が誘致されれば、神戸の医療産業都市や京都大学などが協力し、関西が一体となって開催できるでしょう。良い意味で競い合い、協力しながら成長していければいいと思っています。角 今までの関西は京都・大阪・神戸がそれぞれに個性のある良い街ゆえにまとまりを欠いていました。しかし、関西広域連合ができて以降、連携が進み、例えば一度の認証で関「健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス」協議会会長を角社長が務めるアジア・太平洋地域の主な都市の市長が集う20

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