KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2017年1月号
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ミツバチは家畜守らなければならない ミツバチのことを色々書いてきたが、ミツバチは家畜であるので守らなければならない。ミツバチの天敵は同じ蜂の仲間のスズメバチである。日本ミツバチはある程度はスズメバチに対応することができる。蜂球と呼ばれる方法で、一、二匹のスズメバチなら集団で囲み、オシクラ饅頭で、中にスズメバチを閉じ込め蒸殺するのだ。 一方、西洋ミツバチはその様な対抗手段をもたないため、養蜂家が守らなければ全滅する。日本ミツバチが多くの場合野生であるのに対し、本邦では野生化した西洋ミツバチの報告がない点からも理解できると思う。スズメバチは攻撃的で、刺されると生命に危険が及ぶことがあるのは周知の通りであるが、今回は養蜂の視点からスズメバチ対策について述べる。スズメバチ撃退法 スズメバチは何種類かある。やってくるのは主にオオスズメバチとキイロスズメバチであるが、オオスズメバチの方がさらに攻撃的である。当方では5月から7月まで採蜜するが、その期間、スズメバチはほとんど来訪しない。8月の半ば過ぎから、9月、10月、11月とミツバチを襲いに来る。養蜂を始めて6年目になるが、このスズメバチ対策の如何によって、翌年のハチミツの収穫量が左右されると言っても過言ではない。最初の1年か2年目のころは巣箱の入口(巣門)の部分を狭くし、スズメバチが容易に侵入できないようにし、巣門の前にスズメバチ捕獲器を取り付け、さらに粘着シートのネズミ捕りを巣箱の上に置いて防御していた。 スズメバチはいきなり集団で連載 ミツバチの話 ⑥天敵スズメバチ藤井内科クリニック 藤井 芳夫36
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