KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年12月号
59/60
創始者の渡辺一生さんと木彫の出会いは戦後間もなく。軍隊から引き揚げて神戸・元町を歩いていた時、木彫の作品に新しい時代の希望をみたことがきっかけとなり一念奮起、神戸を代表する彫刻家、新谷英夫さんのアドバイスを受けつつ木彫を独学で学び、やがて教室を開いたとか。 はちのす会の木彫は仏像や能面とはまた違い、実用的ゆえに暮らしにも浸透し生活を彩ってくれる。子どもや花などをモチーフにしたお洒落でメルヘンなデザインが多く、愛着の持てる作品ばかり。 現在は約70名の師範のもと、全国のカルチャー教室などで千名ほどが木彫を学び、楽しんでいる。アトリエでは一生さんや二笙さんの指導のもと、師範が研鑽を積む場にも。■木彫はちのす会 アトリエ西宮市千歳町4-120798-23-3300※アトリエは師範の研修が主で、一般の生徒は各地カルチャー教室で募集中。阪急夙川JRさくら夙川山手幹線寿町北交差点みそら幼稚園●西田公園渡辺二笙アトリエコープ●アトリエの天井には、師範たちの作品が作品の中にストーリーが垣間見えるようで面白い技術を磨けば息を呑むような繊細な作品も木彫作品でかわいく来年の干支を飾ってみては?木彫は生涯の趣味として人気上昇中59
元のページ