KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年12月号
31/60

サッスーン邸明治25年(1892)に建造された異人館。1985年まで居住していたユダヤ系シリア人貿易商デヴィット・サッスーンの名をとり、一般にサッスーン邸と呼ばれている。外観は典型的なコロニアル様式で、建物の南側に広大な庭園があり、内部は木彫など優れた意匠で飾られている。現在、一般公開はされておらず、ウエディングの式場として利用されている。昭和51年旧アーボイ邸(現・イタリア館)1910年代にアーボイ氏の邸宅として建てられた切妻屋根が特徴的な異人館。明治中期から後期頃に主流だったコロニアル様式の建物とは異なり、ハーフ・ティンバー様式の建築技法をとり入れている。先端を三角に尖らせた板塀も特徴的。現在はイタリア関係の美術品や家具などが展示されているプラトン装飾美術館として一般公開されている。写真提供/浅田浩昭和50年代旧ドレウェル邸(現・ラインの館)この建物は大正4年(1915)に建築。木造2階建、下見板張りオイルペンキ塗りで、開放されたベランダ、ベイ・ウィンドなど、明治時代のいわゆる異人館の様式をそのまま受け継いでいる。昭和53年の一般公開の際にこの館の愛称を公募した結果、「ラインの館」となった。昭和51年31

元のページ 

page 31

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です