KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年11月号
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文化プロデューサー河内 厚郎 さん“美しさ” に包まれて夙川千歳町の暮らし文学を生み出す、夙川阪神間には住吉川、芦屋川、夙川という三つの川があり、中でも夙川沿いには古くから多くの文化人が暮らし、小説の舞台としても度々登場する。その魅力を河内厚郎さんにお聞きした。夙川ShukugawaShukugawa上流から下流まで変化に富む山の上から一望できる夙川の沿道は美しく、井上靖原作の映画『猟銃』冒頭には松林とカトリック教会とお屋敷町が描かれています。異なる顔を持つのが夙川です。上流から下流まで阪急、JR、阪神の線路を境にして景色が変化に富んでいます。海の手の住宅街は陽光の明るさがあり、井上靖や宮本輝の小説によく描かれています。田辺聖子の『女の日時計』や谷崎潤一郎パインクレストは大正末期、殿山町に関西初の本格的なホテルとして建設され、様々な小説に登場する。 西宮市情報公開課所蔵28

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