KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年10月号
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だけで四季折々表情を変える自然に親しめる環境です。 この緑あふれる広大な敷地に点在するスパニッシュミッション様式の優雅な学舎は、伝道者かつ建築家であったウィリアム・メレル・ヴォーリズ博士の設計によるものです。ヴォーリズは大正末期から昭和初期にかけて住宅をはじめ、教会や学校、商業施設など1500を超える建築を日本全国に残しています。その中でも、妻・一柳満喜子の母校・神戸女学院の設計には、特別な思いを込めたと言われています。ヴォーリズが目指したのは、「美しい心を育むための品格ある建築」。この「学舎が教育する」という考えの下、神戸女学院のキリスト教精神に基づくリベラルアーツ教育が行われてきました。 岡田山キャンパス創建時からのヴォーリズ建築のうち現存する12棟が、2014年に「重要文化財 神戸女学院」という名称で国の重要文化財に指定されました。キャンパスほぼ全体講堂45

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