KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年10月号
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源」から直接お湯を引いているので、ぜいたくに温泉を楽しんでいただける大人の宿です。よく、ご夫婦は瑞苑に、お孫さんは有馬グランドホテルに泊まって、それぞれ楽しんでいただいたといったお話もうかがいます。瑞苑は12歳以下のお子様のご宿泊はお断りいただいているのですが、実はこれもお客様からのご要望でした。オープン時にはお子様も入っていただけたのですが、お客様に「お宅は有馬グランドホテルもあるんだから、瑞苑は大人がゆっくりできるように考えたらどうか」とおっしゃっていただきましてね、棲み分けを考えるようになったのです。―梶木社長から見た、有馬温泉の魅力とは。梶木 一番は、金泉・銀泉の温泉ですね。また、有馬は地の利に恵まれておりまして、神戸から30分、大阪から約40~50分、京都から約1時間という好立地です。そんな中で、春はこぶし、桜、新緑、夏はホタル、秋は紅葉、そして雪景色と、美しい四季にも囲まれています。10回ほど来られた太閤秀吉をはじめ、過去にたくさんの著名な方が有馬を訪れているのには、そういった魅力があったからでしょう。 現在では、湯本坂を中心としたしっとりした温泉街のたたずまいを楽しんでいただけますし、最近ではショップやレストラン、ミュージアムなど楽しいお店も増えました。そして食材にも恵まれ、神戸牛をはじめ、明石直送の魚介類、城崎のカニ、マツタケや山菜など山海の味わいをご提供できます。―今後のチャレンジは何かお考えですか。梶木 かつて、先代の時代は、一家の中でお母さんが上げ膳、据え膳すべてを行っていましたから、旅館にご宿泊いただくとお食事からお布団からすべてやってもらえるくつろぎというものを感じていただけました。一方で現代では、旅館はネットですぐにとれますし、ご家族に一台自動車があり、他も便利なことが多く、旅館に期待されることというのも、変わってきていると感じます。現在のライフスタイルに合わせた旅館づくりということを、一番に考えていきたいと思っています。大人2名から小さなお子さん連れなら4名までが利用できるベッドはシモンズ製のデイベッドもしくはハイダーベッドを備える■有馬グランドホテル神戸市北区有馬町1304-1電話078・903・5489(9時~21時)http://www.arima-gh.jp31

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