KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年10月号
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第二に「炭は湯の沸くように置き」という教えです。これはお茶席の時間中は、熱い湯が沸くような炭の焼き方をしなさいということですが、準備を怠らないという宴会の席でのおもてなしに通じます。続く、「夏は涼しく、冬は暖かに」という教えは、料理の器や内容に通じます。そういった教えを参考にさせていただきながら、社員教育をおこなっています。和のくつろぎと洋の快適性を取り入れた「和室ツイン」―21の新しいお部屋「和室ツイン」がオープンしました。梶木 こちらも、お客様からのご要望にお応えしたものです。高齢化ということもあって、車椅子をご利用されるお客様が増え、今までは畳のお部屋まで車椅子で入ることはお断りさせていただいていたのですが、やはりそういう方にもお部屋でくつろいでいただきたいと。またお布団ではなくベッドで眠りたいというご意見も取り入れました。空間はあくまでも和にこだわって、『和室ツイン』と名付け、和のしつらえのなかにシモンズ製のセミダブルベッドを導入しています。ベッドはツインベッドを並べたハリウッドツインにすることもできますので、この夏休みはご家族でご利用いただいたりもしました。―今後、リニューアルのご予定はありますか。梶木 お風呂つきのお部屋を新設することも考えております。お部屋のタイプがいろいろできると、連泊の方も楽しんでいただけるのではないでしょうか。当ホテルは館内に和洋中のレストランがあるので、毎日懐石料理では飽きてしまうな、と思われる連泊の方にも人気です。―姉妹館である「中の坊瑞苑」の方はいかがでしょうか。梶木 中の坊瑞苑は、有馬を代表する泉源である「天神泉新しく誕生した和室ツインは好評を得ている。「和の寛ぎ」の中で「洋の快適性」を追求したツインルーム30

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