KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年10月号
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有馬十二坊のひとつ中の坊150年の歴史―中の坊(現在は中の坊瑞苑、有馬グランドホテル)は、明治元(1868)年に開業されたそうですが、すると神戸港開港と同じ、来年150周年を迎えられるのですね。梶木 はい、旅館を正式に開業したのが明治元年です。それまでも宿泊業は営んでいたのですが、いつからかというのはよくわかりません。もともと炭屋をやっておりまして、その二階を湯治に来られた方にお部屋を貸しており、電気やガスが発達し炭の需要が少なくなってくると、二階の旅宿の方がメインになっていったのです。明治期には、有馬温泉には外国人専用の旅館があったそうで、当時からたくさんの方に来ていただいていました。企業経営をデザインするお客様のニーズにお応えして愛される旅館づくり株式会社 中の坊 代表取締役社長 梶木 実 さん有馬温泉の中でも人気の高い宿「有馬グランドホテル」「中の坊瑞苑」。有馬グランドホテルでは、今年6月に21部屋限定のお部屋『和室ツイン』をオープンした。「お客様のニーズにお応えしてきた」という旅館づくりについてお伺いした。梶木 実(かじき みのる)株式会社 中の坊 代表取締役社長1969年生まれ。神戸市出身。ウェスタンミシガン大学卒。1997年、株式会社 中の坊入社、2010年より同社代表取締役社長(現職)。趣味は、ゴルフ、読書、旅行。好きな言葉は「一隅を照らす」⑨高台から有馬界隈の山々を望む有馬グランドホテル28

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