KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年9月号
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いものが正当に評価されていないとの指摘もあり、その是正も背景のひとつです。─現在進められている評価作業はどのような内容になっていますか。池上 中医協の専門部会での議事は原則非公開ですので、評価対象や検討内容は不明ですが、今後、費用対効果評価による診療報酬の価格調整の具体的な方法については、平成30年度の診療報酬改定時に合わせて検討すると発表されています。評価基準については、単純な費用増減と効果割合だけでなく、患者さんのQOLを考慮した調整生存率(QALY)が評価軸に加わっています(図1)。今年度おこなわれている評価作業は、保険に収載された医薬品等の再評価ですが、その流れはまず製薬メーカー等から提出されたデータを外部の専門家らが再分析、中医協の専門組織が総合的に評価し、その結果を受けて中医協が薬価改定に反映させます(図2)。その結果、価格改定で薬価が大幅に変動する医薬品もあり、薬価算定基準の曖昧さを露呈するケースもあります。(図1)QUALYの計算方法(図2)費用対効果評価の一連の流れ出典:平成28年 中医協「費用対効果評価の試行的導入について(概要)」より出典:平成28年 中医協「費用対効果評価の試行的導入について(概要)」より41
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