KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年9月号
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ファッション美術館など得難い財産もあるので、それらを生かして日本を巻き込んでいくべしと述べた。 第2部ではパネルディスカッションがおこなわれ、齋藤氏に加え久元喜造神戸市長、齊木崇人神戸芸術工科大学学長、渡邊百合(株)マキシン社長がパネラーとして登壇し、百々徹京都造形芸術大学准教授の司会進行でおこなわれた。齊木氏は芸工大の概要や、議長を務める「デザイン都市・神戸」創造会議での議論と展開を紹介。未来の鍵は人づくりとそれぞれを繋ぐコーディネート力にあると力説した。老舗帽子店、マキシン社長の渡邊氏は、神戸はものづくりが充実し、喜びと誇りをもって仕事ができる街だと賞賛。改めて神戸の良さを見つめ直し、憧れの街・神戸にふさわしい自覚と責任をもつべきだと提言。 久元市長は、「ファッションは生活文化全体であるという原点に戻って差別化を図り、FastやEasyと対極の価値を創り上げるとともに、可能性を形にし、発信する努力も必要。今年のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の舞台は神戸だが、これを機に神戸の『べっぴん=別品(良い物)』を発信していきたい」と語った。齋藤氏はよりクオリティを高め、スローで上質なものを神戸と感覚が似ているフランスに発信することもひとつのアイデアと語り、今後も神戸とヨーロッパを繋ぐ架け橋として尽力したいと抱負を述べた。 多くの聴衆が駆けつけ熱心に耳を傾けていたが、そのほとんどが神戸の海をイメージしたブルーのアイテムを身につけ、会場を彩った。ファッション都市・神戸の可能性について討論した京都造形芸術大学 准教授株式会社CAEAN 代表 百々徹さん株式会社マキシン 社長渡邊百合さん神戸芸術工科大学 学長齊木崇人さんアジアン・ヨーロピアン・コンサルティング・カンパニー 社長 齋藤統さん29
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