KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年8月号
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いよいよシーズンも終盤に突入し、手に汗握る熱戦を繰り広げている「俺のオリックス」。 日々、場所を変え戦い続けるチームをバックヤードから見守る元プロ野球選手がいる。 松本正志さんは、兵庫県赤穂郡上郡町の出身。強豪・東洋大姫路高校において投手として活躍。高校2年の際に出場した春の甲子園(1976年)でチームをベスト4に導く。翌年に行われた夏の甲子園(1977年)でも3試合完封勝利という偉業を達成。決勝戦では、東邦高校を延長10回サヨナラで破り全国制覇を成し遂げた。 その年のドラフト会議で阪急ブレーブスよりドラフト1位で指名を受け入団。翌年から一軍のマウンドに立ちジュニアオールスター、日本シリーズでも起用された。オフには、日米野球も経験しプロとして順調なスタートをきった。1980年には、初勝利を記録。しかし、その後フォームの崩れから故障に泣き登板の機会に恵まれず10年間の選手生活にピリオドを打つ。 引退後は、阪急ブレーブスの球団職員を経てオリックス野球クラブ株式会社に入社。現在、チーム運営グループ・用具担当として忙しい毎日を送っている。シーズンオフは、用具の発注やキャンプのグランド作り。シーズンに入ると練習設備の管理や遠征の荷物手配と仕事は多岐に渡る。これまで多くの選手を影で支えてきた。あのイチロー選手もその一人である。「ビジターゲームだと大半の選手が道具を球場に置いて帰ります。しかし、イチロー選手だけは、ホテルに持ち帰っていましたね。とにかく物を大事にしていました」と当時を振り返る。選手の「命」と言える商売道具を一手に預かる松本さん。チームで最も信用される人物といえる。 連載コラム 「第二のプレイボール」 文・写真/岡力<コラムニスト> 引退後にさまざまな世界で活躍する元プロ野球選手の「今」をご紹介します。Vol.18 「プロ野球選手の命を預かる勇者・元阪急ブレーブス松本正志さん」■オリックス・バファローズ情報ほっともっとフィールド神戸での開催試合8月23日(火) 24日(水)対西武戦 試合開始 18時「Bs神戸夏まつり」(両日)球場がおまつりムード一色に!大迫力の花火ナイトも同時開催します。献身的にチームを支える松本正志さん47
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