KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年8月号
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大阪府立大学は「鳥人間コンテスト」で幾度となく優勝を果たした「鳥人間コンテスト」では、大阪府立大学チームの初代顧問を務めた自動車、電機メーカーなど幅広い分野で活躍する教え子と共に。前から2列目の向かって左端が室津さんいいと思うんですがね(笑)。―室津先生は航空工学がご専門ですが、専攻のきっかけは。室津 高校在学中に旧ソ連が人工衛星「スプートニクス」の打ち上げに成功しました。日本では戦後初の国産旅客機「YS11」開発の話題もあり、ロケットや宇宙船、飛行機などの勉強ができる航空工学を専攻したいと考えました。―航空工学の魅力は。室津 航空・宇宙の分野はあらゆる分野の組み合わせでできています。技術的には最も進んだ分野の勉強ができるのが一番の魅力です。私の時代は日本の航空産業が自立しようとしているときで、主要な産業とは言えませんでした。今でも卒業した学生全員が航空機や宇宙関連事業に携わるほどの規模の産業ではないのですが、自動車・電機メーカー、情報関連企業などに就職し、幅広い分野で社会貢献してくれています。―多くの教え子たちが活躍しているのですね。室津 ちょっと自慢ですが、例えば三菱航空機「MRJ」の主任設計者の一人が教え子です。もうひとつの自慢は、読売テレビ主催で毎年開催されている「鳥人間コンテスト」で何度も優勝しているチームの初代顧問は私です。ところが何故か、私が見に行った年は優勝できないんです(笑)。学生たちが創意工夫しながら頑張っている技術レベルの高いチームです。創立時からのメンバー尼崎中ロータリーの活動―所属する尼崎中ロータリーの活動は。室津 誇りとしている創立以来の活動が、市内の小学生に対する読書指導支援です。各学校の図書館教育の先生方の推39

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