KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年8月号
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風雪を耐えて咲く─創業50年のご感想は。比屋根 50年も経ったのかなというのが実感ですね。過ぎてしまえばあっという間でした。いろいろとあった辛いことが、転じてプラスになったのでしょう。重ねた失敗があって、今があるのです。─社名の「エーデルワイス」にはどのような思いが込められていますか。比屋根 エーデルワイスはスイスの国花で、岩場で風雪に耐えながら真っ白い花を咲かせます。事業を始めるにあたり、忍耐強く頑張らなければならない。そして全く白紙の真っ白の状態から始める訳です。エーデルワイスの花はまさにその象徴なのですよ。耐えて頑張っていれば信用がつくだろうと、社是は「忍耐と信用」と定めました。─創業前、修業時代にはどんな思い出がありますか。比屋根 当時のお菓子屋は、お店がなかったんですよ。午前中に製造して、昼から売りに行くのです。最初は得意先がないか企業経営をデザインする「本物のおいしさ」を追い求めて50年株式会社エーデルワイス 代表取締役会長 比屋根 毅 さんアンテノールやヴィタメールなど人気ブランドを展開する洋菓子の名門、エーデルワイスが創業50年を迎える。沖縄、石垣島から裸一貫で出て、一代で業界屈指の企業を築いた比屋根会長にさまざまなお話を伺った。比屋根 毅(ひやね つよし)1937年、沖縄県石垣市生まれ。1966年、株式会社エーデルワイス創業。2002年、同社代表取締役会長。一般社団法人兵庫県洋菓子協会会長、日本洋菓子協会連合会副会長を歴任。2014年9月、株式会社エーデルワイス沖縄設立。全国菓子技術コンテスト内閣総理大臣賞はじめ、国内外での受賞多数⑧28

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