KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年8月号
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まばゆい輝きを放つ総レースが魅力的なウエディングドレスと「ユミ・ブルー」が知的なスレンダーテールコートとの主役ならではエレガントな組み合わせ衣装デザイン/桂由美〔 ユミカツラ  パ リ オートクチュール  フォーレンタル(桂由美ブライダルハウス本店)〕載せるのが流行りました。すると男性の衣装が変わったんです。というのも、それまでは新郎の衣装といえば、紋付袴かモーニングしかなかった。ようやくタキシードが入ってきたのですが、桂先生いわく、ティアラをつけた正装の新婦に対してタキシードでは召使になってしまってつり合いがとれません。そこで正装である燕尾服を、また色直しにはいろいろなカラーの新郎の服をデザインしたとき、男がおしゃれしてどうするというバッシングを受けたといいます。これが2つ目の苦労です。 そして、3回目のバッシングは、桂先生が提案した和装ヘアメイクの改革でした。当時起きていた和装離れに際し、そのデメリットを払拭するため、白ぬりメイクをやめ洋髪にしたり、それまでの重厚な打掛けからセミの羽根のように軽い打掛けを作られたのですが、「そんなのは伝統の衣装じゃない」と、また業界からバッシングを受けます。でも、桂先生の言い分は、「私の和装改革によって、滅びるかもしれないといわれた西陣織や友禅染「神戸はウエディングの街にぴったり」と桂さん。第5代ウエディングクイーンと共に16

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