KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年7月号
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になと思います。でも、彼らは譲るところは譲る寛容さも持ち合わせています。また、自分の心を自由にするために、人知れず勉強していますよね。自分が素敵な、あるいは魅力的という意味で「バカな」人間だと思ってもらえるよう、そして自分を守るためにあらゆる努力をしています。 私もできるだけ世界の建築を勉強したいので、あちこち出かけたりします。建物だけではなく、住まい方、暮らし方、どう考えて生きているかなどまで掘り下げることを心がけています。海外の建築を見るのは、多様な視点や価値観を涵養し、創造力を高めたいという思いからです。歴史や文化を学び愛そう! まちづくりは「こうすべき」「こうあるべき」という言葉遣いになりがちで、さまざまなコンペティションに参加しても、自由な発想や夢を語る場が少ないのが実情です。そこがちょっと残念に思うのですね。 「神戸に住んでラッキーだ」。「この街に住めてありがたい」。そう思うところからスタートすれば、アイデアは広がっていくでしょう。自分たちの住む街の歴史や文化に誇りをもって、それを提案の根底にしてほしいと思います。そして家族や友人、恋人、街の人、訪れる人みんなを大事に思うことも原点だと思います。芦屋にある個人宅。“遊び心”をふんだんに取り入れた33
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