KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年6月号
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谷さんを事務総長に指名したローリー・ゼネック西出先生模擬国連では、自国の大学が他国の代表となり進められる 模擬国連世界大会ニューヨーク本大会でスピーチを行う谷さんを自覚するようになり、政治や法律という観点から世界での日本の立場を勉強してきました。日本が存在感を強める意味や必要性を理解し、一種の危機感ももちました。一方、私が2歳のとき、阪神・淡路大震災が起き、とても怖かったことをおぼろげに覚えています。東日本大震災で被災した福島県の子どもたちを招待するキャンプの運営にもボランティアとして関わり、日本で今、何が起きているのかを目の当たりにしました。神戸大会でのコミティーを提案するにあたっては、あちこちにアンテナを張り巡らせていたところ、昨年3月に仙台で国連の防災会議が開かれました。いろいろ調べて勉強するうちに、日本の存在感と「防災」がつながり、日本が世界でリーダーシップを取れる分野「防災」を会議のひとつとして提案しました。外大主催のフォーラムでもテーマとして扱いたいと考えています。防災・減災に対する意識をあまりもっていない国外の人たちに、街づくりの基本から関わってくることと周知し、日本の経験と技術を自国のコミュニティーにもち帰ってほしい、「防災はおじさんたちがやること」という漠然とした認識をもっている国内の若い人たちには、世界をリードできる分野として興味をもってほしいと思っています。 世界中から神戸に、約350人の学生をはじめ若い人たちが集まります。神戸のいいところも存分に楽しんでもらいたいですね。約200人の外大生もボランティアで参加します。〝おもてなし〟の気持ちも込めて迎えたいと思っています。19
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