KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年6月号
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大学昇格への声をあげる学生たち1949年、大学昇格を果たす。写真は楠ケ丘校舎グランドが整備され学びの環境が整った船山 仲他(ふなやま ちゅうた)公立大学法人 神戸市外国語大学 理事長・学長1950年、大阪府生まれ。大阪外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。京都大学大学院文学研究科言語学専攻博士課程単位取得満期退学。京都工芸繊維大学助教授、大阪府立大学教授、神戸市外国語大学教授などを経て、2011年に学長に就任。専門は言語学、通訳理論で、2010年〜2013年日本通訳翻訳学会の会長を務めた強い意思の表れだったと思います。3年後の1949年には大学に昇格し、神戸市外国語大学が創設されました。―〝行動する国際人〟育成に込められた思いは?船山 これはいつの頃からか自然発生的に生まれた言葉です。本学学生の印象としてよくいわれるのが「おとなしい」「まじめ」「非常によく勉強して優秀」等々、とても良い評価ですが、国際社会では「控えめ」になってしまう。そこで一見おとなしそうでも「潜在的に行動する力をもっています」「行動します!」と鼓舞したいという思いが込められています。―外大で学ぶ外国語とは?船山 学ぶことの基本は国際理解、言葉はそのために必須です。言語や文化そのものに興味をもち研究するのも面白い課題ですが、外国語大学としての社会的役割を考えると、日本語以外の言語を使い諸外国とコミュニケーションを取るに当たって支えとなる外国語を学ぶことが出発点になると思います。―久元市長から学生たちへの思いは?久元 困難な時代に設立され13

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