KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年5月号
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デザインを専攻する高等学校に通っているときに描いた一枚の絵がある。コバルトブルーの海沿いを走る、サーフィンボードをのせた黄色いワーゲン。「神戸の好きな場所の観光ポスター」との課題だった。ポスター左下には“WELCOME!SEA SIDE ROAD SUMA”とのロゴタイプ。当時サーフィンブームもあり、18歳の少年の妄想は須磨から塩屋の海沿いの道を、ハワイか、カルフォルニアに重ね合わせていたようだ。きっと頭の中では、“BEACH BOYS”の“SURFER GIRL”が流れてたんだろう。描いたポスターの車は、しっかりと右車線を走っていた。 今、ハンドルを握るうららかな昼下がり。やっぱり、須磨駅から塩屋駅へ向かう国道2号線は、僕の大好きな至福の光景である。淡路島を望む左手に瀬戸内の海原が煌めきはじめると、右手に広がる須磨浦公園。「一の谷の合戦」ゆかりの地であり、レトロなケーブルカー(世界一乗り心地が悪いと自慢している)や、芭蕉や蕪村の句碑が点在する、海と山に恵まれた広大な公園だ。 そこは、僕の“青春の光と影”であり、秘密のパワースポットなのである。■パティスリー・トゥース トゥース シーサイドカフェ(PATISSERIE TOOTH TOOTH Sea Side Cafe)神戸市須磨区一ノ谷町5-3-32TEL:078-733-1840営業:11:00~20:00(L.O.19:00)定休日:不定休■須磨浦公園神戸市須磨区一ノ谷町入園料:無料主要施設:みどりの塔、句碑・歌碑、松林、ハイキングコース、ロープウェー、回転展望台、須磨観光ハウス「花月」、TOOTH TOOTH Sea Side CafeTOOTH TOOTH Sea Side Cafeでは、トゥーストゥース自慢のお菓子と紅茶がお出迎え須磨浦公園は神戸有数の桜の名所でもあり、春にはカフェも満開の桜に囲まれる須磨浦公園のふもとに、2015年3月に開店したTOOTH TOOTH Sea Side Cafe源平合戦の一局「一ノ谷の合戦」の舞台にもなったⒸ一般財団法人神戸国際観光コンベンション協会元迎賓館の美食料亭・須磨観光ハウス「花月」。海の絶景と神戸ならではの非日常空間を。宿泊も可能須磨浦公園駅パティスリー・トゥース トゥースシーサイドカフェ須磨浦公園35
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