KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年5月号
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す。ずっと歌い続けられることが何よりの幸せ―今回の「プレミアムシンフォニックコンサート」への新たな意気込みは?玉置 続けさせていただき、たくさんのお客様にまた来ていただけることにまず感謝です。良いものは残しつつ、新しいものを加えていこうと考えています。新しい曲を選曲し、海外からのオーケストラも招き、引き続きノートークで歌だけを聴いていただくつもりです。バルカン特別編成交響楽団との競演のために、オーケストラ作品に初めて挑戦し、「歓喜の歌」が仕上がりました。出来栄えは本番ステージで!―ビルボードライブでのステージもありますね。玉置 こちらは弾き語りです。皆さんのお陰で、いろいろなスタイルで歌わせていただけて嬉しいですね。―玉置さんが考えるご自身の歌のこれからは?玉置 自分では「やっと歌えるようになってきた」と思っている段階です。これから頑張ります(笑)。―横尾さんの今後の方向は?横尾 私はもう第4コーナー回ってゴールが見えてきていますから、あんまり先のことを考えたら「死ぬこと」しかないですからね(笑)。残った距離をみちくさしながら、後ろから来る人には先に行ってもらって…こんな感じは若い時とは違う楽しみです。玉置さんはまだまだ若いから…。―いかがですか。玉置 来年がバンド結成35周年、再来年は僕自身が還暦を迎えます。今はプレミアムシンフォニックコンサートに身体を合わせて、体調面にも気を付けています。歌わせてもらえなくなったら困ってしまいます(笑)。歌い続けられることが何よりの幸せです。横尾 音楽も絵も、言葉で表現できないものを創りたいという気持ちがあります。共通するものは、〝寡黙〟かな。絵は自分の中にある言葉を、描くという手段を使って身体からはき出す作業だと私は思っています。音楽も同じなんですね。―音楽に絵は付き物ですが、どんなスタンスをおもちですか。玉置 絵に対しても、歌っているときと同じで「うわーすごい!」「感じるなー」というスタンスをもっています。今回、横尾先生に描いていただいたポスターには、ただただ〝驚き〟でしたね。横尾 新聞の折り込みを見て、私も驚きました(笑)。―横尾さんご自身と音楽の関係は?横尾 私は世界中にある全てのジャンルの音楽を聴きますが、絵を描くときだけです。自分の内にある言葉を身体から排出するにあたって音楽を一体化させると、頭の中の概念が全部消えてしまいま16

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