KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年5月号
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わった途端に、自分でも驚くほどダメな奴になってしまいます。―アンコールではマイクを通さず歌っていますね。玉置 こんなに長く音楽をやってきたのに、オーケストラホールでの音の反響の素晴らしさを初めて知り、感動しました。この感動を自分で楽しみ、お客様にも伝えたいという思いです。初めから最後までは難しいですが、できれば続けていきたいと思っています。―横尾さんもステージはご覧になられましたか。横尾 ホールへは行けなかったのですが、大画面で見せていただきました。玉置さんのステージは最大級サイズの画面をはみ出しています。周囲の空間まで全てを音楽の〝味方〟にしてしまうんですね。玉置 自分では特に考えて創っているわけではないので、そう言っていただけると嬉しいです。―絵を描くことにも通じるものがあるのでしょうか。「音楽も絵も、言葉で表現できないものを創りたいという気持ちがあります。共通するものは、〝寡黙〟かな」とは横尾さん。一方、玉置さんは「今回、横尾先生に描いていただいたポスターには、ただただ〝驚き〟でしたね」15
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