KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年4月号
37/48

日本最大級の海の祭典「海フェスタ」の主要会場にもなる予定。現在、日本を代表する帆船「日本丸」「海王丸」など10隻が集まる「帆船フェスティバル」の誘致も進む。 実りの秋のシーズンには、食のイベントを予定。異国文化を味わえる神戸の名店の屋台や神戸産の食材の販売などを、ハーバーランドからメリケンパークといった港を舞台に企画している。神戸から全国に広がった神戸発祥の食を通して、開港が神戸のまちの成り立ちの礎となっていることを認識してもらえると期待を寄せている。ウォーターフロントのプロムナード整備 ウォーターフロントエリアの歩道拡幅を行うことで、歩行者が歩きやすく海辺を散策しやすくするという計画も進んでいる。中でも注目すべきは、新港突堤西地区とメリケンパークエリアをつなぐプロムナード。現状の通りのプロムナード化を図り、海辺を散策できるよう親水性に優れたデザインが検討されている。この二つのエリアが結ばれることで、東は震災復興記念公園からHAT神戸エリアへ。西はメリケンパークから中突堤、さらにハーバーランドエリアへとつながり、ウォーターフロントの“点”が動線で結ばれることになる。 現在、三宮エリアでは東遊園地の芝生化も計画されている。昨年、実験的に開催された「アーバン・ピクニック」では、公園の一部を芝生化することで多くの人々が訪れた。一定の成果があったことで、グラウンドの完全芝生化に向けて大きく前進している。三宮エリアは、私鉄各線へのアクセス、さらに新幹線や神戸空港へのアクセスにも至便、ショッピングなども便利であることから、三宮エリアに住まいを求める人々が増えている。そんな都心に暮らす人々の“憩いの場”として、東遊園地は生まれ変わろうとしている。 かつて貿易の要衝として栄えた新港突堤西地区でも、業務・商業・集客・住宅などの複合機能をもった都市開発計画がもち上がっている。三宮エリアからウォーターフロントエリアへも “暮らしの場”が広がろうとしている。神戸は、時代とともに生まれ変わろうとしている。食を通じて、神戸港に愛着をもってもらうイベントも複数計画されている「海フェスタ」の一環に、多くの帆船が神戸港に集う「帆船フェスティバル」を予定。国内外の帆船約10隻の誘致を目指す37

元のページ 

page 37

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です