KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年4月号
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ム建築を代表する神戸税関が建つ。昭和2年に完成した二代目庁舎の姿をそのまま引継ぎ、船をイメージした神戸港の新しいシンボルとして威容を誇る。外装は花崗岩とタイル張りの重厚な造りで、貿易港・神戸港の象徴となっている。この歴史的建築物群に調和するような外観デザインで建築が予定されているのが、総合福利厚生施設。会議室や多目的ホール、イベント広場など多様なニーズに対応しており、港湾労働者をはじめ一般市民も利用でき、新港突堤西地区の新たな拠点として、来夏の完成が予定されている。神戸開港150年記念イベントに向けたメリケンパークの再整備 新港突堤西地区のさらに西エリアでは、メリケンパークの再整備が進む。神戸開港120年を記念して整備されたこの公園も30年の月日を経た。機能性と緑化の両面を整備することで、賑わいを創出しようとしている。歩道幅を増やすことで歩きやすい動線を確保し、インターロッキング(舗装部分)は芝生広場に生まれ変わり、桜の木の植樹を増やし、環境の向上を図る。コミュニティースペースも充実し、機能性を高めるだけでなく、イベント開催時の収容人数も増やす。夜間景観にも配慮しており、LEDで公園全体を明るく照らすことで、治安の向上にもつなげる。 来年は、神戸開港150年の記念イベントが目白押しで、神戸メリケンパークが主会場となる。5月に開催される神戸まつりに合わせ、神戸港で働く方々の主催で音楽イベント「神戸開港150年音楽祭」を予定。7月の「海の日」の開催を目指して国に立候補中のイギリスの大型旅客船として名高い「クイーンエリザベス」世界最大規模のアメリカの大型旅客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」メリケンパークの再整備では、夜の景観の魅力向上も課題になる35

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