KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年4月号
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ウォーターフロントエリアへの誘導に向けたプロジェクトが、28年度から本格化する。いち早く貿易港として栄え、神戸の玄関口となってきた新港突堤西地区は、明治40年から大正10年にかけて建設され、現在でも住友、三菱、三井の三大財閥の倉庫が建ち並び、繁栄を極めた頃の神戸の面影を残している。この倉庫群の南側、新港第1突堤から新港第4突堤が船着き場として利用されてきた。日本国内初、世界の豪華客船を代表する「クイーン・エリザベス」が発着クルーズ そのうち、新港第1突堤~第2突堤エリアは「観光・集客複合エリア」に区分され、第1突堤では2015年12月、「ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン 神戸みなと温泉『蓮』」が誕生。和モダンをテーマにした都心型ホテルで、90室の客室をはじめレストラン、天然温泉浴場、フィットネスジム、エステなど多彩な機能を備えている。神戸の市街地で天然温泉を楽しめ、温浴施設だけの利用も可能であることから連日多くの賑わいを見せている。さらに南にはコンベンション機能も有しており、700人前後の会議や会合なども開催できる。また第1突堤から夜の神戸の街並みやハーバーランドを眺めると、その美しい光景に息をのむ。日本三大夜景に数えられる神戸の新たな名所として期待が寄せられている。 新港第3突堤~第4突堤エリアは、大型客船などが神戸に寄港する「海のエントランスエリア」。第3突堤では2014年には宮崎カーフェリーが就航を開始。三宮をは新港突堤西地区の構想では、「観光と集客エリア」、「海のエントランスエリア」、「文化・創造産業複合エリア」と、エリアごとに分類されている第3突堤基部から望むフェリーターミナル33

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