KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年4月号
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神戸の活性化は、関西全体の活性化につながると考えられる画像提供/神戸市神戸空港が24時間運用化すれば、交通アクセスのよさに磨きがかかる今後、神戸空港の運行時間や発着枠制限の見直しに期待がかかる 今年4月より関西エアポート㈱による関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港の運営が始まりました。当面は両空港の運営が軌道に乗ることが大切ですが、将来の神戸空港を含めた3空港一体運営に向けて、神戸市では神戸空港のコンセッション(運営権売却)の準備が進められています。神戸空港は海上空港であり24時間の運営が可能です。神戸では深夜に到着した旅行者がすぐに都心部のホテルにチェックインすることができるなど、旅客運送の面で大きな強みを持っています。神戸空港が24時間化されれば、関西は関西国際空港と神戸空港の2つの24時間空港を持つことになり、神戸のみならず関西経済全体の活性化につながる効果的な3空港の一体運営体制が実現できるものと考えます。今後、現在の運行時間や発着枠などの制限を見直す議論が進むことを期待しています。 3空港一体運営に向けては、交通アクセスの改善も重要です。大阪湾岸道路は六甲アイランドから名谷の間(西伸部)が未整備の状態です。早期にこれを整備し、効率的で信頼できる物流ネットワークを実現することで、大阪湾沿岸の都市部の活性化も期待できます。 また、神戸市では次世代型路面電車を用いたLRTや、連節バスなどを用いたBRTの導入可能性を検討されていますが、LRTやBRTを利用して、新幹線の新神戸駅、神戸の中心である三宮エリア、神戸空港を含むウォーターフロントエリアの3拠点を結ぶ公共交通の南北軸を強化することにより、神戸の魅力向上につながると考えます。 最後に、当社神戸三宮駅の駅ビルは、震災で倒壊してから長い間、仮設ビルのままになっていましたが、今年1月に仮設ビルの店舗を閉鎖しました。現在、本格的な建替えに向けて関係各所との協議を行っているところです。新しいビルは、神戸の玄関口に相応しいランドマークとなるよう計画を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。21
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