KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年4月号
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大事な想いは何かを考え、「街の洋食屋」のように気軽に行けて、「家のダイニング」よりくつろげる、そして「ホテルクオリティ」の美味しいお料理が楽しめる。この3点をコアにして、ショーケースや提供するお料理などを見直しました。―社長としての今後の抱負は。福本 私が社長に就任してからの10年など、創業者、そして先代が築き上げてきた70年の中ではまだまだ小さなものです。今後、企業理念を成し遂げるために努力することで、少しでも創業者の理念に近づけたらいいなと強く感じています。―企業理念にある「竹園力」とは。福本 「私たちは竹園力を追求し、お客様に囲まれる企業集団を目指します」。竹園力とは、お客様が他では絶対に体験できない竹園ならではの体験です。何度も行って食事をしてサービスを受けたけれど、よく覚えていないという経験ではなく、たとえ一回でも、食事をしてサービスを受けてみると強烈な印象が残った、と実感していただければと考えています。この「体験」を提供するところを目指したいという事です。お客様を囲うのでなく、お客様に囲まれる竹園でありたい。そして、精肉店、ホテル、レストラン、洋食館、CAFÉ&BARなどそれぞれが独立採算制をとり切磋琢磨しながら成長していく企業集団でありたいと考えています。―今後の展望について。福本 海外から取材に来られた方から「お肉屋さんが発祥でレストラン、ホテルまでやっておられるのは恐らく世界でも竹園が唯一だろう」と言っていただきました。70年やってきたことは間違いではなかったと確信しました。さらに超一流、オンリーワンを目指して磨きあげていくことが、私たちの今後も目指していくべきところだと思っています。―芦屋竹園は世界オンリーワンの竹園なのですね。これからも若い福本社長の手腕に期待しています。本日はありがとうございました。竹園70年のあゆみ1946芦屋の地に但馬牛専門の精肉店、「あしや本竹園」を創業。昭和21年、美味しいお肉をご提供しようと、芦屋の地に但馬牛専門の精肉店「あしや本竹園」を開店。1953但馬牛をゆったり堪能できる料理旅館、「竹園旅館」を開業。昭和28年、但馬牛料理を堪能したお客様が宿泊することができる料理旅館「竹園旅館」を開業。評判が評判を呼び、昭和31年からプロ野球球団の定宿となる。1986竹園旅館の心をのこす「ホテル竹園芦屋」、グランドオープン。昭和61年、芦屋駅前の再開発で竹園旅館は「ホテル竹園芦屋」として新生オープン。2012「あしや竹園 うめだ阪急店」を大阪・梅田に開店。平成24年、全国の百貨店で初めての神戸牛・但馬牛専門店となる「あしや竹園 うめだ阪急店」をオープン。14

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