KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年3月号
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淡路島フィルムオフィス津守 会美(つもり えみ) 洲本市街地の南側、紀淡海峡を望む標高133メートルの三熊山頂上に「洲本城跡」(国指定史跡)があります。戦国時代から江戸時代初期にかけて淡路国を治める拠点となった山城で、現在は、山頂近くまで車で行くことができます。 城跡は東西に800メートル、南北に600メートルとかつては西日本最大の要塞と呼ばれていました。最大の見所は、城内各所にある年代や積み方が異なる様々な種類の石垣。石材を横位置に積む穴あのうづ太積み、通常90度に組まれる石垣の隅を鈍角に築かれた鎬しのぎずみ角、横矢がかりなど当時を偲ばせる石垣も残っています。また、本丸への大階段を上ったところにある城への出入り口となる虎こぐち口は、敵の侵入を阻止するため、四角い桝形に築かれており、見所の一つです。 展望台として昭和3年(1928)に造られた日本最古の模擬天守閣からは、紀淡海峡を挟んで和歌山、大阪までの大パノラマが広がり、真下に見下ろす洲本の市街地と大浜海水浴場のロケーションも最高です。洲本市南部の三熊山の頂上に建つ洲本城の模擬天守閣洲本城跡私の淡路島■洲本城跡洲本市小路谷1272-2見学自由・料金無料TEL.0799-33-1600石垣の遺構を見ようと、観光客も年々増えている城内各所にある石垣は、場所によって年代や積み方が異なる模擬天守閣より望む、洲本市街地や紀淡海峡の大パノラマ山城からの絶景パノラマ写真提供:洲本市洲本IC37

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