KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年3月号
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JAあわじ島 代表理事組合長森 紘一(もり こういち) 淳仁天皇陵は、私が生まれ育った地元(南あわじ市賀集)にあるのだが、普段は陵を守る者以外の立ち入りは禁止されているため、車窓から眺める程度で大きな観光スポットになっているわけではない。子どもの頃は密かに木の実や鳥もちをつくるための枝を求めて陵内に入ったことがある。鳥のさえずり、天気の良い日は最高の散歩道であった記憶がある。 実に昨年「淳仁天皇1250年祭」がきっかけとなり神社や仏閣、かつての遺跡や建造物を記した国内最古の帳簿(延喜式)に記載されている大きさと現状に違いがあって、それに違和感を感じた者が独自調査を進め、仮説を立てている。それによれば仁徳天皇陵に類似した巨大遺跡だったのではないかということである。 また、この南あわじ市から、弥生時代の銅鐸も見つかっており、数々の謎がある。古墳存在の研究と歴史真相に迫るべく、淡路島巨大塚調査会なるものも発足している。ぜひ、お出かけ下さい。南あわじの賀集にある淳仁天皇陵淳仁天皇陵私の淡路島■淳仁天皇陵南あわじ市賀集陵内の自然豊かな森では鳥がさえずる普段は一般人の立ち入りは禁止されている皇位をめぐる争いに巻き込まれ、淡路島に配流された淳仁天皇の陵墓。近年、一つの謎が生まれている淳仁天皇陵の謎西淡三原IC35

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