KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年3月号
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032016年、カミネは創業110周年を迎えた。店は、ロマンあふれるもの。ショーウィンドウは道ゆく人の心をときめかせ、理想やあこがれ、夢を人々に提供する。1950年代、三代目・保がわずか半畳ほどのスペースで開店した。間口4メートルに、奥行きは8メートルほどだった。ショーケースやウィンドウの方式ひとつずつ、狭いスペースでは難しい。決断するまではたくさんの迷いが生じるものだが、「これでいこう」と一旦決めれば、あとは店づくりの楽しさに明け暮れたという。小さいながらも、そこには夢とロマンがあふれていたのだろう。今、カミネはトアロード周辺に5つの店舗を構える。店舗はそれぞれに異なるコンセプトをもち、ブランドの特色でそれぞれ色分けしている。固定観念にとらわれず、柔軟に店づくりへの発想をふくらませることが必要とされる。それは、時代の潮流でもあるが、お客様に対し「わかりやすさ」を第一に考えたいという。空間の温度や居心地、香り、製品の確かな品質。買い物を楽しみに来るのは、仕事で成功した折のビジネスマンかもしれないし、愛する家族へ贈りものをしたい人かもしれない。どんな人も心ときめくよう一店一店にメッセージを込めて。ロマンあふれる店づくりのひとつずつを、次号より紐解く。Vol.03「店は、ロマンあふれるもの」カミネ創業110周年連載企画2016年、カミネは創業110周年を迎えます。月刊神戸っ子では、カミネ110周年企画としまして、1年間にわたり、カミネの歩みや品質の高い商品に対する考え、店づくりに込めた思いなどを紹介いたします。カミネ創業110周年連載企画とは?1950’s2015’s2
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