KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年2月号
44/46

な役割を果たしています。 地元経済界では、海外ビジネスが活発化するなか国際化を望む声が高まっており、運用時間の延長や発着枠の拡大と合わせて、神戸空港に寄せられる期待は年々大きくなっております。関西3空港一体運営の早期実現を足がかりに、神戸空港が「世界へ向けたゲートウェイ」となる日を待ち望んでやみません。神戸のまちの魅力づくりでバックアップを神戸元町商店街連合会会長 蓮池 國男 神戸のまちは港とともに発展し、来年で開港150年を迎えます。私どもの元町商店街もその玄関口に位置して、140年余りの歴史を築いてきました。その神戸に時代の変化に適応すべく、もう一つの玄関口として神戸空港が開設されて10年になります。一つの節目になりますが、誠に喜ばしい限りです。 定住人口が減少し始めるなか、国を挙げて観光、コンベンションと交流人口への視点を重視してきています。でも空港という立派な玄関口が整備されても、多くの方々が訪れる神戸のまちに魅力がなければなりません。 元町商店街もその期待に応えるため様々な活性化事業に取り組んでいます。異国情緒あふれる街というこれまでのイメージに胡坐をかいていたのでは、いつかは時代に取り残されてしまいます。 多くの都心商業者たちと共に「神戸らしさとは」の問題意識を持って、新しい「神戸らしさ」を模索していく必要があります。この問題意識を常に持って取り組めば、進化する「神戸らしさ」が徐々に創造されていくと考えています。 都心商業地の新たな魅力づくりにまい進することで、空港から都心まで至近距離という利便性が生かされてより多くの人々が訪れることになります。単に神戸空港の存在に頼るのではなく、より多くの市民と共に神戸のまちの魅力づくりに取り組むことで、ますます神戸空港の存在感が高まることを期待しています。夢を運ぶ、ワクワクする場所に!! 神戸ウエディング会議事務局長 谷口 享子 2006年2月16日神戸空港が誕生しました。「やっとできましたよ。」ってお空を見上げました。 故・宮崎辰雄元市長が、晩年仰っていました。「神戸に空港は必要。2500メートルの滑走路では、今の技術では大型の長距離国際線を飛ばせないが、いずれ技術が進歩し飛べるようになる。」1972年代前半、神戸沖に国際空港を作るという運輸省の案に反対した市長。当時は、世論が公害・環境問題で空港反対だったとはいえ、空港建設を推進しなかった44

元のページ 

page 44

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です