KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年2月号
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 阪神・淡路大震災により京阪神地域が大きな打撃を受け、まだ復興途上の中で神戸空港が開港したことは地元に勇気を与えただけでなく、対外的にも神戸の底力を発信し、その後の復興の原動力の一つであったと思います。 今年から関西国際空港と大阪国際空港が一体運行営業されます。今後ますます民族大移動時代を迎えると思われますが、神戸空港と三位一体の営業のなか、24時間空港として規制緩和を進め、世界からチャーター便・日本主要都市から増便を実現して欲しいものです。ビジネス・観光客等を迎える新たなステージを加速し、3空港一体となって地域創生の一役をになって欲しいと期待しています。 私が生業を営む有馬温泉においては、神戸空港と就航路線の多い北海道及び沖縄からの観光客は開港以来安定的に増加しており、今後共神戸空港の発展を望んでいます。有馬温泉も1400年近い歴史のなかで、多くの困難に遭遇してきましたが、奈良時代の行基や鎌倉時代の仁西また戦国時代の秀吉など多くの偉大な先人達による革新的な改革とそれを後押しする民意により、復興発展してきました。神戸空港も開港以来多くの困難が立ちはだかってきましたが、今後久元市長の下、井戸知事の指導・協力と神戸商工会議所会員を中心とした民間の力の結集により規制の解除が行われ、「マリンエア」の愛称に相応しい海の玄関口として、また住みやすく訪れやすい都市「神戸」の象徴として発展し、飛躍することを切に希望します。世界へ向けたゲートウェイの実現を願って公益財団法人神戸ファッション協会会長 小田 倶義 神戸空港が開港10周年を迎えられたことを心よりお祝い申しあげますとともに、ご関係のみなさまの長きにわたるご尽力に深く敬意を表します。 一番機が羽田空港に向けて飛び立った2006年2月16日から、はや10年が経過しました。この間、アクセスの良さなど極めて高い利便性が評価され、利用者数は年間244万人にものぼり、これは全国に65ある地方管理空港のトップに君臨する数字であると聞いています。 また、開港を契機に多くの企業が空港島やポートアイランドに進出し、医療産業都市や京コンピュータなどとの相乗効果により企業誘致に拍車がかかるなど、経済への波及効果についても目を見張るものがあり、医療や科学技術の発展にも寄与しています。 一方、空港施設などで開催される、スイーツカフェやジャズライブなど神戸の魅力を活かしたイベントも多彩で、過去には、当協会が事務局を務めるイベント「神戸ファッションウィーク」の一環として、ターミナルビルでファッションショーが開催されたこともあり、交通拠点のみならず観光スポットとしても大き43

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