KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年2月号
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日本で唯一、ターミナル内に大型バイクを展示している空港でもある災害発生などの緊急時には「空の防災拠点」の役目を担う滑走路から望む神戸空港ターミナルビル―実現は難しそうですか。松﨑 十分に対応できる空港機能があり、海上空港ですから騒音問題もなく、時間延長の条件は整っているはずです。ところが実現が難しいことに歯がゆい思いをしています。―関西3空港一体運営については。松﨑 飛行機のよさは、まず速いこと、そして最近では安いこともあります。しかし便利さでいえば競合するJR新幹線が勝っている現状は認めざるを得ません。現在でも3空港は協力し、競争もしていますが、本当の競争相手は新幹線だと思います。3空港が関西で一つの空港となれば、強力な対抗策になるでしょう。3空港で飛行機が発着する時間を均等にするなどエアライン同士が知恵を出し合える場としても機能するはずです。例えば、羽田発のチケットで関西、伊丹、神戸の3空港どこへでも降りられるとすればお客様の利便性は非常に高まります。3空港が一体化すれば、新幹線利用者を飛行機に引っ張ってきて、お客様が便利に利用するためのいろいろな仕掛けを作ることが可能です。―今年は10周年。イベントの計画は。松﨑 神戸空港では普段から空の日イベントやジャズライブなどを開催しています。10周年の今年は2月13日・14日の両日に記念イベントが計画されています。エアライン4社それぞれの企画をはじめ、就航先の協力を得ての催し物も予定しています。―ぜひともPRしたいことは。松﨑 飛行機は決して運賃が高いわけではありません。アクセスがよい神戸空港なら時間も短縮できます。この二つはぜひ知っていただきたいことです。就航先の地元の皆さんには、神戸空港に降り立てば、大阪、京都、奈良へのアクセスがよいことも、今後積極的に伝えていきたいと思っています。―神戸空港の今後に期待しています。ありがとうございました。41

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