KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年2月号
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―ANAとの連携のメリットは。市江 人材を現在15名派遣していただいていることです。主に整備、営業部門、客室乗務員の訓練といった部門でお手伝いいただいています。また、コードシェアで季節や曜日による空席をANAさんの営業力でカバーしていただいたり、また燃料の共同調達など、今後まだまだ協力いただけることはたくさんあると思っています。大手航空会社にはないネットワークづくりに欠かせない神戸空港―スカイマークにとって神戸空港の位置づけは。市江 スカイマークにとっては羽田に次いで重要な空港であり、西の拠点です。大手航空会社さんとは違うネットワークを持つスカイマークにとって、神戸を拠点にさせていただいているのはありがたいことです。将来像を考えても神戸は戦略的にますます重要になってくると思っています。―大手とは違うネットワークとは。市江 鹿児島、長崎、茨城など地方空港と神戸を結ぶのはスカイマークだけです。茨城空港も神戸と同じように地元の茨城県や栃木県の方にとってはとても便利な空港です。神戸を代表する企業さんの工場もあり、一日2便のスカイマーク便の需要も高いものと考えています。観光名所もいろいろありますから、神戸市と茨城県が神戸空港内で一際目立つ格納庫協力してもっとPRされるといいと思いますね。―関西の3空港連携という方針もありますが、どうお考えですか。市江 神戸空港はコンパクトでよい空港です。いろいろと経緯があり現在は制約がありますが、海上空港ですから長時間運用も可能ですし、何といっても交通の利便性が高いですね。関西国際空港も一時期難航されていましたが、LCCのお陰で今は満杯の状況です。今後は、伊丹、関西、神戸の3つを使い分け、地元のご理解をいただきながら神戸空港の利用枠も広げていければ、関西全体にとっていいことではないでしょうか。―新幹線などライバルへの対抗策は。市江 運用時間延長が可能になれば、羽田を夜10時発で神戸に11時着。時間がかかる地上交通ではできないことですから、仕事や個人利用どちらのお客様にとっても嬉しいことでしょうね。空港から36
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