KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年2月号
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神戸空港ラブコール株式会社神戸クルーザー・コンチェルト会長 南部 真知子 飛行機が好きだ。離発着を見るのも好きだが、乗るのも心躍る。神戸と東京を往復することが多いので羽田便を頻繁に使う。時間と労力を効率的に使いたい私にとって、移動の拘束時間が短いだけではなく、空港までのアクセスがとても魅力だ。ネットで予約をするが、座席を指定する段になると迷いが生じる。右か左か。季節、時間帯、天気によって見たい景色が変わるのだ。 額を窓にくっつけ、刻々変化する景色を飽かず眺める。晩秋、日没前のピンクのグラデーションに包まれた明石海峡大橋上空も圧巻だったが、帰神時、左翼側で覗き込んだ冠雪富士の威容は筆舌に尽くし難かった。機内販売のドリンクは、たいてい神戸ワイン。PRを込めて大声で注文する。上体をシートに沈め、ゆったりと神戸ワインを味わいながら機内誌に目を遣れば「船と空」の業務提携のイメージまでも浮かんでくる。 さて、10年前、神戸空港開港の頃、八重山諸島の写真展があった。南国の魅力的な風景に心惹かれながら「そうだ、神戸空港から簡単に行けるんだ!」と思えたその瞬間の、遠距離感から解放されたウキウキ感が忘れられない。心の壁を神戸空港は取り除いてくれた。 去年の小正月は、急に思い立ち朝一番の仙台便を利用。新幹線に乗り換えて、秋田県上桧内村の大紙風船打ち上げ行事へ。こんな慌ただしい行程を可能にしてくれたのも神戸空港だ。 先日台湾に行ったが、東灘の我家から関空までが、飛行時間とほぼ同じだった。関空は遠い。強風のため鉄路の友人は橋の手前で立ち往生した。改めて痛切に思う。関空・伊丹の一体運営の後には、安全・至便な神戸空港も追って参画させ、国際空港としても機能させてほしい。より理想的な、関西の空の玄関口体制ができるはずだ。Face to Face のコミュニケーションにも「空港」が、大いに役立つ株式会社神戸ポートピアホテル代表取締役社長 中内 仁 2006年2月、神戸空港開港に胸を躍らせた。ポートピアホテル本館から南側を見渡すと神戸空港が一望できる。飛行機が離発着する様子は、優雅でロマンさえ感じる。 アメリカに留学していた頃、小さな街にも空港があることを知った。広大な国を行き来する手段として、飛行機の存在が身近にあり、市民の生活の一部となっていた。 神戸空港が市民の生活の質を高め、雇用や税収においてもプラスの効果をもたらすことは間違いない。また、ポートアイランドⅡ期に位置する医療産業都市の推進には欠かせないインフラのひとつである。32
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