KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年1月号
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開始した分譲マンションブランド「ワコーレ」シリーズは、昨年8月末で413棟、1万5554戸を供給しています。それらの実績が、ブランド価値を高めるとともに、さらに「リブ・モア・神戸」をキャッチフレーズにして神戸にたくさんの人に住んでもらい、賑わいを作っていきたいと思っています。街づくりの中でベストな方法を見つける―トアロードや三宮駅周辺など神戸の代表的なエリアにマンションを建設予定ですね。高島 私どもはこれからも地元で生きていかなくてはならない企業ですから、街全体の構想との兼ね合いを考慮しながら、単にマンションを建設するのではなく、街づくりの中で何がベストなのかを考えながら進めていかなければならないと思っています。―神戸市には多くの歴史的建造物もあり、保存しようという動きもあります。高島 一般的に事業は経済合理性を追求するものですから、歴史大人気となった大型マンションプロジェクト「ワコーレシティ神戸三宮」上質な時が流れるトアロードの雰囲気と調和した「ワコーレ ザ・トアロードレジデンス」JR灘駅エリアのランドマークとなる「ワコーレ神戸灘タワー」文化との利害は対立しがちです。しかし、歴史的建造物を取り壊しマンションを建設すればいいかといえば、それは違うと考えています。住民、行政の声を聞きながら、役割分担を明確にして、当社ならではの役割を担っていかなくてはいけません。―神戸市は市街地再生に取り組んでいます。行政と市民の橋渡し役として、中央区と「地域コミュニティ形成に関する協定」を締結されたそうですが、その内容は。高島 地域住民の実態調査、防災に関する取り組み、子育て中の母親と子どもが孤立化しないように集合住宅を中心にしたコミュニティ内での友達づくり支援、高齢者の見守り体制への協力、マンションを中心としたソフトづくりなどに関する協定です。管理業者とも連携しながら実現していきたいと思っています。45

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