KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年1月号
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リブ・モア・神戸―地元銀行で兵庫県や神戸市のプロジェクトを担当するなど豊富な経験をお持ちの高島社長ですが、人口減少が進む今の神戸についてどうお考えですか。高島 神戸の活性化には、基本的に人口増加がなければいけません。ところが、神戸市の人口は、早ければ来年の2月にも全国6位になるようです。仕方のないことですが、神戸に住みたいという思いを持ってもらえる街づくりが必要ですね。街づくりの基本は人が「住み、働き、憩い、学ぶ」です。もう一つ必要なのが住民が集うコミュニティの場です。今の街づくりには、そういった視点が欠けているのではないかと思います。―和田興産と街づくりの関わりは。高島 和田興産は明治32年(1899)創業、昭和41年(1966)に会社設立ですから、創業117年、設立50周年を迎えました。衣食住の中で、「衣食」については神戸には多くのブランドがありますが、「住」について、神戸を代表するブランドはまだありません。当社は地域に根ざした企業ですから、街づくりに関わり、地元に貢献していかなくてはいけません。〝住まい〟を通じて街並みや人の流れを変えていこうとしています。平成3年(1991)から企業経営をデザインする〝住〟で比類なきメイド・イン・神戸ブランド和田興産株式会社 代表取締役社長 高島 武郎 さん神戸で14年連続1位の分譲マンション供給戸数を誇る、「地元に根ざした不動産ディベロッパー」の和田興産。行政や住民と共に進める街づくりについて高島武郎社長にお聞きした。高島 武郎(たかしま たけろう)1971年、関西学院大学経済学部卒業。同年、株式会社神戸銀行(現 株式会社三井住友銀行)入行。2001年、神戸公務法人営業部長。2002年、京阪神興業株式会社常務取締役。2011年、和田興産株式会社顧問。2012年より、同社代表取締役社長④44

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