KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年1月号
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空港、新幹線など交通至便も神戸の魅力「JR三宮駅周辺は、とにかく便利」と中田さん中田さんの自宅は、垂水区の海辺に建つ。建築設計は建築家・安藤忠雄さんによるもの須磨浦山上遊園で自然にふれる自宅前の浜辺で波と戯れる淡路の農園でいちご狩りを楽しむそしてすぐ船に乗って出かけられる。どんなに良いところでも、このような生活は内陸では成立しないんですよ。すぐ仕事に行けて、そしてゆったり過ごせるのが神戸だったのですね。 昨今、環境負荷が少なく、精神的にのんびりしたスローライフが唱えられていますが、「時間たっぷり」の生活ではありません。「忙中閑あり」で、暇な状況にある人は暇であることに気付きにくいと思います。忙しい人だからこそ、ゆっくり過ごす時間が不可欠なのです。スローに過ごすためには時間が必要です。そのためにはファストに動ける効率の良さが必要です。神戸には空港も新幹線もあって交通至便ですし、美術館や音楽ホール、フィットネスジムなどの施設もあるし、医療機関も多い。それがコンパクトにまとまっているんですね。文化度も高いですし。横浜も便利ですが、人が多過ぎてストレスがあります。その点、神戸は適度な規模です。 スローを楽しむという面でも、神戸は非常に恵まれています。北に行けばカニが、南に行けばタコが美味しいですし(笑)。淡路島や篠山、城崎など味わい深い街へもすぐ行けます。海水浴もスキーも日帰りで行けるし、ミュージアムや映画館など都会的な楽しみもあります。ちょっと郊外に行けば農業体験なども楽しめるし、気軽に登れる山もあるし、アクティビティのメニューが多いのです。 神戸を離れると、その良さがわかります。実際に神戸に滞在した時には、これ以上望むものはないと感じますね。27

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