KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年1月号
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キーワードは「スロー&ファスト」株式会社中田工務店常務取締役神戸芸術工科大学非常勤講師開港の頃、神戸は海が近く、船でやって来てすぐ住める街でした。当時の建築の多くは今も現存するコロニアルスタイルです。コロニアルとは「植民地の」という意味で、例えばインドなどにもみられ、日本では神戸のほか長崎や横浜にもありました。日当たりの良い南斜面に家を建て、南側に窓とバルコニーを配した建築で、植民地でよく見かける様式なんです。外国人たちが南斜面に居座って生活を楽しんでいたわけです。しかし、そこでのんびりしていたかというと、そうじゃなかったと思うんですよね。彼らは北野などに住んで居留地で働く「職住近接」でしたので、すぐ働きに行ける。中田 義成(なかた よしなり)1968年、兵庫県生まれ。株式会社中田工務店 常務取締役。神戸芸術工科大学 非常勤講師。某ハウスメーカー社外研究員旧ハッサム住宅はコロニアルスタイルの特徴を伝える休暇はゆっくりと休み、働くときはスピード感をもって働ける「スロー」&「ファスト」ライフが実現できる街が神戸だと中田義成さんは話す。中田義成さん26
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