KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年1月号
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温暖でおだやかな神戸の気候は、海に近いことが理由にあげられる生田川沿いの桜並木六甲山ではスキーやスノーボードを楽しめる須磨、舞子の砂浜は海水浴客で賑わう色鮮やかな紅葉が美しい有馬温泉 大阪や京都と比較すると、特に夏の気温は差があります。全国47の都道府県庁所在地の中で8月の最高気温が最も高いのは京都、大阪と熊本です。一方の神戸の順位は22番目なんですね。神戸は30℃を少し過ぎると気温上昇が止まり、大阪や京都のように35℃を超えることはそう多くありません。京都は海から遠く盆地なので、海風が入らず熱が溜まりやすいのです。大阪は都市の規模が大きく、コンクリートが多いのでそれが熱を持ち、海からの冷たい空気が暖まってしまいます。神戸は海からの風だけでなく、山が近いという地形の影響もあって、気温上昇が抑えられています。 神戸市は広いので、市内でも気候の差があり、特に六甲山の北と南では結構な気温差があります。北区などは内陸で、六甲山で発生した雲が南風に乗って流れていったり、兵庫県中央部の入道雲の発生しやすいところから雲が流れてきたりして、夏は特に天気が変わりやすくやや雨が多いです。 現在は天気予報の精度も上がってきており、それをスマホで簡単に確認できる時代になりました。しかし、外に出て空を眺める機会が減ってきていると思います。気象の変化を自分の肌で感じ、自分の眼で確認することは大切なことです。特に災害時は行政の情報を待つなど人に頼りがちですが、その前に自分で身の危険を感じて行動することが命を守るかもしれません。ぜひ普段から気候や気象に関心を持ってください。25

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