KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2016年1月号
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01110th ANNIVERSARY2016年、カミネは創業110周年を迎える。012016年、カミネは創業110周年を迎える。01創業は1906年、初代・上根銀助が元町4丁目に店を構えることから始まる。 トアロードへ開業したのは、3代目・上根保。開店資金は600円。約半坪にて婦人腕時計を販売し始め、開業から4年後には現在のトアロード店の場所へ新店を構える。1979年、保の長男で現社長の亨が入社後、現在まで元町店、旧居留地店、クロノメトリー店、BIS店と店舗を増やす。1995年の阪神・淡路大震災では、トアロード店は全壊。少しでも早く店を開けたい一心で、全壊のまま店をオープンした。倒れても倒れても何度も起き上がり辛抱して商売を続けた。単純にそれを続け、結果的に110年の時が過ぎた。一昨年他界した現社長・亨の母(保の妻)は三宮の街や、大丸神戸店に出かけることをこよなく愛していた。足が悪くなってからもそれは変わらず、夕方ライトアップした店の前を通るたび「うちの店は本当にきれい」と眺めていた。 いつも、同じ角度で。それは、店の存在意義に繋がる。「在るべきところに」その店が「在り続ける」こと。店はただそれだけでも意味を成す役割を持っている。 誘いは多くあり、他都市に出店することもできた。だが、それをしなかった。 神戸の街を愛し、街に愛される店であり続けるため。それ以外のことに目は向けない。カミネはいつも同じ場所に存在し、人々に時計やジュエリーを通して夢や希望を与えられることを願い、今日も店の扉を開ける。Vol.1 カミネの誕生01Vol.1 カミネの誕生01カミネ創業110周年連載企画01カミネ創業110周年連載企画012016年、カミネは創業110周年を迎えます。月刊神戸っ子では、カミネ110周年企画としまして、1年間にわたり、カミネの歩みや品質の高い商品に対する考え、店づくりに込めた思いなどを紹介いたします。カミネ創業110周年連載企画とは?history2

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