KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年9月号
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早川の各氏神戸オリエンタルホテておりますし毒また、ボーイが気をきかして肉類はお皿をさげて切ってきてあげるなど、お客さまが恥しい思をなさらずに気軽に召しあがっていただけるように心を配っております。だからテーブル・マナーが難かしいなんてかた苦しく考えにならずにお越しねがいたいと思います。壷田まず〃結婚式″といえば、何を着てするか。何式でどこで式をあげるか。披露宴はどうするか写真は、そして新婚旅行はlこれが結婚の大体のデザインだと思います。この一応のデザインを経たいという気持はむしろ女性の方に多いんじゃないでしょうか。結婚したことを社会的に披露することは大切ですからね。だから一応のデザインされた結婚コースを身分相応におやりになればいいと思います。ムダな費用はやめ、二人でよく研究して自分たちに一番ふさわしい結婚式を挙げられるようお願いたしたいですね。勤労会館や御影公会堂などを利用なさると、簡単でしかも一応デザインされた結婚式を挙げることができますからね。早川そうですね、二人が自分たちの責任のもとに、もっとも賢明なやり方でなさるのが望ましいことです。ただ簡単にやればいいんだということだけにとらわれすぎては少し困りますが、本当に意義のある結婚式をなさってほしい。古山その人の考えにもよりますが、一世一代のことだからうんと今デという方、またそんなことにムダなお金を使わず、もっと自分たちの生活面にお金を:.といろいろないき方があると思いますが、要は厳粛な、そして気軽な式を挙げることが大切ですね。泥田そうですよ。衣裳一つにしても貸衣裳を利用すること。神式の場合八割までは貸衣裳を利用してらっしやいますね。それでいいと思います。早川おっしゃるとおりですね西洋人はだいたいが平服でやってますよ。その点日本人は気を使いすぎるんじゃないでしょうか一度しか着ない衣裳に大へんなお金をかけるところにムダがあるように思いますね。イギリスはわりと形式を尊重する国ですが、アメリカではほとんど平服でしますよ。モーニングや十万円もするウェディング・ドレスを着てはやってないようですよ。そのほうが私は堅実だと思いますね。あまりファッションブックから抜けでたような服装はどうかと思います。堅実な結婚は、そんなところにムダをしないことですよ二人でよく考えてなさることをお奨めします。井、福井ルロビーにて)(写真左より小牟田、石’37

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