KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年9月号
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どは本人に読ませますがね。もともと神前結婚式は、明治以降にできたもので歴史は大へん浅いんですよ。昔は家庭でやってたんですが、わり合い簡単にいけるし、また日本人に合っているというのでできたものですよ。両方とも教会には全く関係はないけど、どうしても教会で式をやりたいという特殊な事情の場合やその牧師さんの司式でやりたいいっていう時には、教会の会員ということを離れてお世話することはありますが…。とですね。早川そういうことです。映画などでよくブラシと教会へやってきて式を挙げるというのがありますが、やはり教会にとって結婚式といえば厳粛な行事ですからね。そう簡単には引き受けないと思います。現在、私たちは教会で式を挙げる方たちの為にYMCAのチャ・ヘルで、その方の縁故の牧師さんをお願いして式を挙げるということはやっております。古山そうしますと、教会での挙式だと費用は牧師さんに差しあげる献金というようなものだけでいいのですか。早川大体そこの教会の婦人会や青年会の人たちがゑんな奉仕して。ハーティの世話や飾りつけをしてくれますからね、ただ会員は会場費のために多くの献金をするとか結婚した感謝の献金をする習慣はありますが、いずれもその人の気持でするわけで金額は決まってはおりません。古山オリエンタルの場合は神式砧、恥説。即●、幹.古山次は一番問題になります費用ですが、挙式をして披露宴となりますと実際どれほどあればいいんでしょうね。ピンからキリまでいろいろあるでしょうが…古山そうしますと原則としてはクリスチャンでなければダメということ洋式と両方おやりなんですか。石井ええ、ご希望に応じてやるわけですが、神式が主体ですね。式次第は生田神社と全く同じです挙式費は式場、新郎、新婦の各控室の三部屋の使用料と挙式料一切を含めて一万三千円とこの一つだけです.洋式の方は教会で式をお挙げになってから披露宴だけを私共でなさるというのがほとんどです。披露なさるなら式も同じように挙げなければいけないということはございませんし、着付けや写真などもご自由になさってもらえばよろしいわけです。古山大衆的といわれます勤労会館の方はどうなんでしょう。福田式次第は私の方と余りかわりません.市長の祝辞が入いるぐらいでしょうか。神式の式次第というのは全国ほとんど同じ形式でしょう。まず両家別々の控室に入りますね。そして細かい打ち合わせがあってから口や手を洗って清めていただき式場に入いります。式場では二度お払いがあり、お供えのあとノリトがあげられます.このあと三々九度の盃があり、それから誓いの詞(ことば)、つづいて新郎、新婦仲人さんが玉串をあげて終りますあとは部屋を替えて写真というわけです。古山誓詞はあらかじめ二人で作っておくのですか福田いいえ、すこし事務的ですが、原則としては本人が読むようになっているんですが、ほとんどの方が、式当日にはアガってしまわれるので、間違ったりして式のフン囲気を壊してはいうので代読が付割までです。新大阪ホテルな平均七万円で結婚式1351七万円はかかるということです。新婚旅行費は別ですか、式を挙げて写真をとり、披露といいますとまず写真が五、六千円’一万円、披露が簡単にして一万五千円’二万円はいるとすると平均七万円はかかりますね。この他に旅行費が平均五万円としますと結婚しようと思う人は、最低で十万円はいるという用意をしておかなければいけないんじゃないでしょうか、もちろん豪華人になりますと写真だけで十万円というデラックスもありますが、普通二、三万円で式を挙げ旅行に五万とすれば六、七万円で結婚できるということに蕊福田明治神宮で年三千組の挙式がありますが、あそこで平均

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