KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年9月号
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12$I服部お二組とも今秋、式を挙げられるそうですが、おめでとうございます。すでに結婚準備は終えられていることと思いますが、婚約というまず最初の段階から話をすすめていきまようか。加納・松本私たちは〃結納〃という古い習慣はやめ、結婚する二人の気持の上で〃婚約″すればいいと思っていたんですが、いろいろ周囲の事情もあってやむを得ず〃結納“をとりかわしました。佐藤・三木両方の親の話し合いで〃結納″ばはぶ倉ましたが、〃婚約“という風習はあるんでしょうか服部日本的風習としてはありますよ。武家時代には七、八才で許嫁を決めてましたね.どちらかといえば家族制度が強かったから家座談会招待への〆(ラジオ関西制作課)松本宏(行動美術協会会友)加納みつる(NHK神戸放送局放送部)と家との婚約は政治結婚などで強かったんですね。ただ恋愛結婚的なlつまり近代ヨーロッ。ハ的ないい方でいう〃婚約″という考えでは日本では少くなく、家と家との約束といった感じですね。佐藤ですけど、もう私たち位になりますと、家と家との婚約というより、その婚約という言葉から受ける感じは本人同志という感じですね.服部いまどき家と家というような考えの人は、リバイバルにイカれている人ぐらいでしょうね(笑)福富そういうことですね。〃結納″はもともとは人身売買の名残りですね、そういう意味での結納には抵抗を感じますね。服部一番いいのは婚約する時に友人か恩師各一人に証人として立ち会ってもらい、婚約したことを出席者アドバイザー服部正(大阪社会事業短大助教授)福井達郎(福井産婦人科)福富芳美(神戸ドレスメーカー女学院長)きく人三木康弘(神戸新聞社学芸部)佐藤和子

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