KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年8月号
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に雪を積んで走ることもしばしばである.寒さで口がきけなくなったり、沈没などして十分間も水につかっていれば神経がマヒする程だが、こうして体力をつけシーズンに備える.六月ともなると気候は、ずっとよくなる。試合が多く、勝った負けたで喜んだり悲しんだりするのもこの頃。服装も半ズボンに白シャツが多く、練習にも熱が入いり雨中の練習も多い。七月には、一番大切な試合〃関西選手権″がある。そしてこれが終ると新旧メンバーの交代となる秋九月からは新メンバーで練習開始.十一月中で全日程を終え十二月は、艇の整備で、・ヘンキの塗り替えlとヨット部生活の一年はほとんどヒマがない。ヨットといえば誰もが〃遊び〃を想像するが、スポーツとしてのヨットは厳しく、強い忍耐力、精神力、体力が要求され、素早い判断力がいることから「頭と忍耐のスポーツ」と呼ばれている。心身ともに人間的にも秀れた人物になるには、大学で四年間ヨットマンとして鍛えられるのが、一番良い手段といえるのではないだろうか。(同部員・山本茂樹)

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