KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年7月号
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洋品の店信用ある洋品の店元町4丁目千秋堂元町四丁目(本通り)のなかほど浜側に、いつもフレッシュな感じのワイシャツ、スポーツ・ウエア、ネクタイなどが美しく飾られているお店が、神戸っ子の足をとめる。古くから〃高級紳士洋品活″として親しまれている『千秋堂』がそれ.大正時代、多聞通りに開店した先代『千秋堂』のお店を、ご主人の仲道頼市さんが、受けつがれ昭和二十四年から現在の場所ではじめられたというから、その歴史は(写真は豊富な商品で彩られた店内で応対する仲道さん〕古く、お客さまも固定している.ワイシャツ、ネクタイ、スポーツウェアが、主な商品だが、このほか、紳士はだ着、クッ下、カウスポタンと多種多様な紳士洋品が豊富にそろっている。いずれも品物は、東京と大阪方面から仕入れていらっしゃるそうで「いつも値段より、品質とセンスということに重点をおいて仕入れております」とご主人がおっしゃるだけあって、お店に並べられた赤、青チェックなどのスポーツ・ウェアは、ハデな中にも上品さを失しなわない、いわゆるシックなものが多い。サイズの種類も小、中、大特大と.ハラエティに富承、ことに巨人用サイズには力を入れているという。また、技術歴が二十数年という熟練工をもつ、このお店のオーダーシャッは「文句のない仕立」として定評がある。お客さまは、事業家をはじめ、会社重役、商売人と層は広く、電話一本で注文するお得意さまが多いのもこのお店の特色の一つ。いつもにこやかに応待してくれるご主人のおだやかな人柄には、近親感を覚える嘩岐和誰準嵯誌吐壁恥鍔舜鴎毒婦感じられるお店である(五十嵐)46
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